#author("2021-09-13T17:53:20+09:00","","")
* VMWare [#ad132a6e]
#author("2021-09-13T18:02:42+09:00","","")
* RHL8.0 で VMWare3.2 [#s68c39bb]

[[RHL8.0:http://www.redhat.co.jp/products/Native/80/]] (実際はこちらの[[Red Hat Linux 8.0:http://products.locus.co.jp/intro.php3?room=pb&nm_name=579]]) に [[VMWare Workstation 3.2:http://www.vmware.com/products/desktop/ws_features.html]] をインストールして、さらに RHL8 を複数VMWareのゲストOSとしてインストールして、[[OpenPBS:http://www.OpenPBS.org/]]をテストするマルチCPUサーバにしました。

**内容 [#e8973d5d]
#contents
|2003-02-25|RIGHT:桑村 潤|

*実在マシンへのRHL8.0のインストール [#b655fddd]

CDROMブート後、
 boot: linux dd
でインストーラを起動します。
>(dd パラメータはマシンを提供するメーカーからのドライバを途中で読み込ませるために指定しました。)

とりあえず、パッケージの選択ではフルインストールにします。
>(パッケージの選択している時間のゆとりがなかったのと、サーバのテストとはいえ開発環境も欲しいと思いますので。)
ここでは、ホスト名を ''server'' としておきます。ドメイン名も適当に決めて下さい。

リカバー用のフロッピーディスク(FD)を作っておきましょう。
>(rootパスワードを忘れたとき、このFDを使って、
>>boot: linux single
>のようにして起動するとシングルユーザーモードになり管理作業が行なえます。)


**パッケージのアップデート [#o3bef907]

Red Hatネットワークを使ってパッケージを最新のものにアップデートしておきます。
>この作業を行なうには、インターネット上の Red Hat のサイトにHTTPプロトコルで接続できる環境でなくてはなりません(プロキシ経由でもかまいません)。
デフォルトのGNOMEデスクトップが立ち上がった状態で、左下の [メインメニュー] から、
 ->[システムツール]->[Red Hat Network] 
を選択して、起動されたアプリケーションのプロンプトに従って指定をします。
Red Hat Network への登録をしてアップデート情報を取得し、アップデート作業へと進みます。
>使っているマシンのデバイスドライバはデバイスメーカ提供のもののためkernelアップデートをしたときの相性に不安があるので、アップデートするパッケージは "kernel*" ''以外'' としました。
ファイルの更新を検知する tripwire のデータベースを初期化しておきます。
 /etc/tripwire/twinstall.sh


*VMWare 3.2のインストール [#b62c58c7]

[[VMwareダウンロードサイト:http://www.vmware.com/download/]]からVMware Workstation 3.2 をダウンロードし、[[インストール:http://www.vmware.com/support/ws3/doc/ws32_install3.html]]します。ライセンスは所定の手続きを経て取得する必要があります([[日本の代理店:http://www.vmware.com/jp/]]もあります)。VMWare パッケージをインストールした後、
 vmware-install.pl 
を実行するとVMWare自体のインストールと構成が始まります。ネットワーク(TCP/IP)を使えるように設定します。このネットワークは自動設定もできますが、インストール後に調べたい場合は、vmware のサービスが起動された後に、ifconfig コマンドを実行して vmnet1 という名前のドライバの構成で見ることができます。

 # /sbin/ifconfig -a
 ...
 vmnet1    Link encap:Ethernet  HWaddr 00:50:56:C0:00:01  
           inet addr:192.168.218.1  Bcast:192.168.218.255  Mask:255.255.255.0
           UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
           RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
           TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
           collisions:0 txqueuelen:100 
 ...

ここでは、192.168.218.0/255.255.255.255.0 のCクラスネットワークで構成されています。このインターフェースのネットワーク内のアドレスは ''1'' です。

さらに、RHL8.0 ではGuest OS終了時にVMWareが落ちてしまう問題があるため、
[[vmw-rh-patch.tar.gz:http://platan.vc.cvut.cz/ftp/pub/vmware/vmw-rh-patch.tar.gz]] というパッチを入手して当てます(この名前で検索するとパッチについてのAnswerページが見つかりました)。
>VMWareがインストールされていればこのパッチを展開して含まれているrunme.plを実行するだけです。

**Guest OSのインストール [#v266e90e]

VMWare上にインストールするOSのことをGuest OSと言います(これに対してVMWareが稼働しているところのOSはHost OS) 。ここでは、Host OSと同じ RHL8.0をGuest OSとしてインストールします。
-VMWareを起動して Linux Guest OS のインストールを選択します
-EthernetアダプターはHost Onlyを選びます

VMWareにGuest OSとして RHL8.0 をインストールする際は、テキストモードで行なうよう注意します。
>デフォルトのグラフィカルモードではビデオアダプタの検出に失敗するため、X11ウィンドウシステムが立ち上がらずインストールができません。
テキストモードでインストールする際のブートは、
 boot: text
と入力します。

インストールは英語モードで行ない、パッケージセットはほぼデフォルトのサーバにします。ただし、
--ファイヤウォールは "No Fire Walling"
--オプション言語に "Japanese" を追加
--タイムゾーンは "Asia/Tokyo"

とりあえず、ここでインストールしたGuest OSのRHL8.0のホスト名を ''linux1'' としてネットワーク内でのアドレスを 11 にしておきます。

この要領で、あと2つほどGuest OSのインストールを行い、それぞれ ''linux2'' と ''linux3''というホスト名を与え、それぞれ、ネットワーク内のアドレスを 12 と 13 にしておきます。

                    +---------Host-OS--------+
                    | server                 |
                    |                        |
                    | Guest-OS-+  Guest-OS-+ |
                    | | linux1 |  | linux2 | |
                    | +--------+  +--------+ |
                    |       Guest-OS-+       |
                    |       | linux3 |       |
                    |       +--------+       |
                    +------------------------+

**vmnetネットワークの構成 [#r1d211ff]

VMWareにインストールされたLinux Guest OSはそれぞれ異なるMACアドレスを持つEthernetアダプタがエミュレート(PCNet PCI II)されます。このアダプタはLinux Guest OSでは eth0 というデバイス名になり、Linux Host OS側では vmnet1 というデバイス名でネットワーク接続できるようになります。

                         +--------+  +--------+  +--------+
                         | linux1 |  | linux2 |  | linux3 |
                         +----+---+  +----+---+  +----+---+
                          eth0|*.11   eth0|*.12   eth0|*.13
                              |           |           |
          o-------+-----------+-----------+-----------+-------o 192.168.218.0/255.255.255.0
                  |
               *.1|vmnet1
              +---+----+
              | server |
              +--------+


* 追記:VMWare4.0へアップデート [#b38792d2]

VMWare-workstation-4.0はRHL8.0にも対応してますのでパッチをインストールする必要はありません。既にVMWare3.2をインストールして使っている場合は、実行中のバーチャルマシンがあれば終了して、vmnetデーモンを停止してからアップデートを行ないます。

 (実行中VMwareの終了)
 # /etc/init.d/vmnet stop
 # rpm -Uvh VMware-workstation-4.0.0-4460.i386.rpm

VMWare-workstation-4.0をインストールしたら、メニューから[Help]->[Enter Serial Number...]を選択してライセンス番号を入力する必要があります。



*[[次は、VMNet で繋ぐ RHL8.0のネットワーク構築です。>VMNet]] [#m0436b60]