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過去のオープンソース関連成果

くわむらじゅん
Jun KUWAMURA

Linux

自宅で電子メールを送受信(UUCP)するために使い始めたのがLinuxでした。 かつて、MS-DOSのPC9801マシンではBBSを稼働させみたりしたこともあって、UUPCも使ってみました。国内規格がはっきりしない国産PCに対して、国際標準のDOS-Vマシンが広まるに従って、DOSがお手本にしたUNIXクローンも普及しはじめました。PC-UNIXです。 当時、仕事ではUNIXを触る機会が多かったのですが、世間ではPC-UNIXの黎明期ということもあり、個人的に自宅にもUnixマシンを持ちたいと思うようになりました。 PC-UNIXにも選択肢は幾つかあったのですが、まだストレージすなわちハードディスク(HDD)のリソースは高価であったため、手持ちのノートPC内蔵の20GBというに収まるLinux(SLS:Softlanding Linux System)ディストリビューションを選択しました。その後、NiftyServeというBBSで、SlackwareというディストリビューションにJE(Japanese Extension)、JF(Japanese FAQ), JG(Japanese Game)などの日本語化プロジェクトの成果を組み込み、日本語ローカライズしたディストリビューションを作成しているPlamo Linux(プラモりぬくす)の開発プロジェクトを知りました。このプラットホームを自分の開発環境として(Plagiawareと呼ばれた頃(1997)から)、PostgreSQL+PHP+Apacheによる Web+DB サービス環境をパッケージと提供し始めたのでした。

PostgreSQL

PostgreSQL(ポストグレス・キュー・エル) は、カリフォルニア大学バークレー校(UCB) のセコイア2000プロジェクトで生まれ育ったデータベース管理システム INGRESやPOSTGRESの直系です。バークレーでのマスコットはカメでし た。 (セコイア2000ストレージ)
日本では、Postgres95 の時代に立ち上がったユーザコミュニティの日本語メーリングリストのメンバーから発展した 日本ポストグレスユーザー会(現 NPO法人日本PostgreSQLユーザ会)が普及活動に大きく貢献しています。現在では企業の開発協力も得て、さらに性能や信頼性を向上しています。

PHP Webスクリプティング言語

PHP(PHP:PHP Hypertext Preprocessor) は1995年ころよりWebページに簡単なプログラムを挿入できるCGIとは少し趣の違ったツール PHP/FI(Personal Home Page/Form Interface)から派生しました。 PHP/FI(現在、PHPバージョン2と位置付けされる)は、当時ではWebのフォーム作成ツールとしては特筆すべきデータベースへのインターフェースがあり、当時のPostges95 にアクセスするための処理もプログラム内に書くことができました。 HTMLファイルにプログラムをタグで埋め込むことでWebとDBとの連係を簡単に行なえることは、とても衝撃的でした。 その後、Zend社の開発によりPHP3、PHP4へと本格的なプログラミング言語へと変貌し、PHP5はオブジェクト指向プログラミング言語として大成しました。セキュリティの仕組みも盛り込まれ、PHP7ではさらに高速化がはかられています。

Kerberosネットワーク認証システム

マサチューセッツ工科大学(MIT)の分散コンピューティング環境研究プロジェクトAthena はX Window System の開発で有名ですが、そののもうひとつの落とし子が Kerberos 認証システムです。 華やかなX Window Systemとは対照的に、分散コンピューティングの裏舞台でセキュリティの基本となる認証を司ります。 シングルサインオンの認証役として、LDAPと組合され Microsoft の Active Directory にも採用されています。今では、Linux ディストリビューションや Mac OS X でも標準的にサポートされていてマルチプラットホームでのシングルサインオンを実現可能になっています。

OpenPBS(PBSPro,TORQUE)バッチ(キューイング/スケジューラ)システム

NASAで開発された NQS(ネットワークキューイングシステム)が分散環境に対応し、PBS(ポータブルバッチシステム)へと進化しました。OpenPBS はオープンソースで提供され、GRIDコンピューティングにも利用されます。PBSの商用製品は、Altaia Engineeringu社から、PBS Professional として提供されています。そして、2016年からは、PBSProをオープンソースとしてコードを公開し、現在再びOpenPBSとなっています。

TORQUE (Tera-scale Open-source Resource and QUEue manager)という名前のリソースマネージャーとして開発が継承されました。TORQUE の開発は、Cluster Resource社を経て、Adaptive Computing社を中心に続けらていましたが、PBSProがオープンソース・ライセンスで公開されたことにより役割を終えたと考えられます。現在はクローズドソースとなった OpenPBS バージョン 2.3 を使用していたため、ライセンスの問題となっています(2018/06)。

TkPVM Tcl/Tk GUI for Parallel Virtual Machine

PVMはTCP/IPネットワーク接続されたクラスター構成の計算機群で並列計算を行うための通信インターフェースライブラリで、そのTcl/Tkへの実装がTkPVMです。WishシェルのGUIからPVMを利用すれば、並列計算中のパラメータを可視化することも可能です。
【注意】現在、PVMの開発は終わっています。 sourceforge からダウンロード可能です。



オープンソース関連記事紹介

PostgreSQL

以下の記事は、 Software Design Linux Issue 『すみからすみまで Linux』 (ISBN4-7741-0749-2) にてまとめ直しています。

PHP: PHP Hypertext Preprocessor

Kerberos

  • Kerberos Japan (お休み中)
  • Kerberos ネットワーク認証システム Kerberos4入門(2001-2010)
  • Linux プログラミング

    Plamo Linux

    => Plamo Linux用 Web+DB パッケージ

    ネットワーク


    Seminars

    現在はあまりやっておりませんが、コミュニティ関連でセミナーをいくつかさせて頂きました。

    JPUG(日本PostgreSQLユーザ会)
    at Linux Seminar Working Group

    at OSRI(オープンソース総合研究所)

    at JTC
    at RCCM(計算力学研究センター)


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